完璧なる天然の美と呼ばれる螺旋にも
栄螺のような異端は存在する・・・
そんな、傾いた陳列の博物館です


2005年08月25日

モース硬度

m05mohs.jpg



フリードリヒ・モース(Carl Friedrich Christian Mohs)
の設定した 鉱物の引っかき傷への耐久度序列
(強さではありません)

硬度 1 滑石
硬度 2 石膏
硬度 3 方解石(自然金・銀もこのあたり)
硬度 4 蛍石
硬度 5 燐灰石
硬度 6 正長石
硬度 7 水晶
硬度 8 黄玉(トパーズ)・緑玉(エメラルド)
硬度 9 紅玉(ルビー)・青玉(サファイア)
硬度10 金剛石(ダイアモンド)

あたりが比較的標準とされる解釈


・・・というだけではしっくり来ないですよね
ここからが面白いところです

鉱物をちょっと齧ったことのある方には
実はこの項目
ステキな罠が潜んでいます

文献などを調べると
モースはドイツの地質学者と言われたり
オーストリアの学者だと言われます

またモース硬度の発表年が
1812年だったり1822年だったりします

けっこうな学者先生の表記にズレがあって
素人は解釈に苦しみますが
実はコレ 両方正しいのです

モース(1773〜1839)はドイツ生まれの学者で
1802年にオーストリアに移住します
彼には銀行家のパトロンがおりまして
そのパトロンから
「宝石のコレクションに学術的な序列をつけたい」
とでも言われたらしく
私家版の硬度表を開発して手渡しました
これが1812年

その同年のうちに首尾よく教授職を手にして
教鞭を振るっていたのですが
20年に出版された本の多くに
この私家版の硬度表があいついで引用されたのです

慌てたモースはさっそくペンを走らせて
検証方法や論考などを加えたものを
著作としてものしました
この発行が1822年だったのです
(ちなみに続篇?は24年発行)

つまり原初的な発表が1812年
学術的な背骨が通ったのが1822年という訳です


ちなみに10段階表は
今では宝石屋くらいしか使いません
現在は硬度9−10間に
溶解ジルコニアなどを含めた15段階表記が
一般的なためです
ヌープ硬度に比べて大雑把ですしね
(強度や比重も重要な要素です)


脱線話も聴く
posted by アオゾラ at 20:29| Comment(0) | TrackBack(3) | 鉱物 -mineral- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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